【新人賞インタビュー】何者でも無かった自分が「何か」になれた。

毎年6月に開催されるCONSCIENCE AWARD(年間表彰式)。そこでは様々な表彰をされますが、これまでもこれからも、無くならないであろう賞があります。それが新人賞。新卒として入社し、1年間助け合いながらも切磋琢磨しあった同期同士で争われるこの賞は、表彰項目の中でも最も注目されると言っても過言ではありません。新人賞とは言葉の通り、一生に一度の賞であり多くの人が目指す一つの山です。本日は当社でそんな新人賞を獲得した吉村さんに受賞の気持ちと、仕事の考え方についてインタビューしてきました。
答え合わせになった表彰式
ーーまずは新人賞の受賞おめでとうございます!ご感想をお聞かせください。
率直に達成感がめちゃくちゃあります。ありがとうございます。
CONSCIENCE の総会は毎年新卒が入社2.3か月のタイミングで参加すると思うのですが自分も昨年入社2ヶ月で全社総会が参加させてもらい「社会人の賞」を目の当たりにしました。そのとき、これまでの人生で賞を取ったことがなかったからこそ、ずっと憧れていたのでうれしいです。
前日までは緊張してはいたものの実は受賞できるとは思っていなかったです。自分は数字成果面では自信があったのですが、同期のノミネート者はみな素晴らしい活躍をしていると噂には聞いていたので「自分ではないだろう」と心のどこかで思っていました。新人賞に懸けて一年過ごしたわけではないのですが、今までやってきた努力がある分それが報われた・答え合わせができたという感覚が徐々に芽生えています。
行動と変化を続けた一年目
ーーどのような行動が今回の受賞に繋がったと思いますか?
新人賞を常に意識はしていなかったのですが、自分の場合は「新卒で1位を取りたい、同期に負けたくないという思い」から人よりも行動し続ける点や、変化できた部分だと思っています。
まず行動という点についてですが、CONSCIENCE は新卒が4月だけでなく早期入社として3月入社が可能となっています。自分は負けたくないという思いが起点で3月入社することを決め同期よりも1か月早いスタートダッシュをしました。小さな事かもしれませんが、単純に1か月早く行動し経験できることは大きなアドバンテージになったと感じていますし、行動できた点かなと思います。
二つ目の変化については自分自身の人間性面だと思っています。
入社当初、自分は誰よりもプライド高く、そのプライドが高いことすらも自分では受け入れたくないような状況でした。先輩のことも正直舐めていて、自分は学生時代筋トレが趣味だったので、「自分より細いし大したことないだろう」と今思えば意味わからないのですが筋肉の有無で人を上下に見たりしてしまっている部分もありました。笑
そんなプライドの高い自分だからこそ、大きな仕事の責任から逃れたり、自分が仕事の準備不足があっても隠したくなるタイプでした。その責任を自分で取るわけでもなくで、環境のせいにして逃げている自分がいて、人間性が良いとはとても言えなかったと思います。ただ様々なキッカケがあり変化する必要があると感じ、プライドを捨てて自分と向き合うようになり物事の考えや責任意識に変化が見えた一年でした。
“同期に負けたくない”から“上司に負けたくない”に
ーーお話を聞くだけでも変化がすごいですね、そのキッカケとなったことがあれば具体的に聞かせてください
入社して営業活動に従事する前、トークテストがありました。いわゆるマニュアルをしっかりと暗記して臨まなければいけないテストだったのですが当時の自分は「こんなの人間が覚えるものじゃない」と思い(量が多かったので)何も覚えずテストに臨んだんです。そして当たり前ですが、そのときの上司にめちゃくちゃ怒られて「そのまま帰れ」と言われました。言われただけだろうとその時も思ってましたが本当に帰らされてしまい悔しい思いをしたのを今でも覚えています。
そのあとこのままではいけないなと思い、スイッチが入り成果に対して貪欲になりました。仕事における準備力がついたことはもちろんですが人よりも時間をかけた結果、成果につながったので「このやり方がいいんだ」とコツをつかんだ面もあるかと思います。波に乗ってからは、長いマラソンを走り続けている感覚というよりはスタンプラリーのようなイメージで毎日リセットして何かを達成させるための執着し続けることに集中できた一年だったと思っています。
また成果を上げたいという目標達成志向的な考えももちろんですが、ある種自分の中での自己承認もできたと思っています。「毎日これをしよう」など自分が決めたことをしっかりと毎日こなしていく日々だったので、それが自分を認めるような瞬間にもなっていました。
そして上司のことを舐めていたとも言いましたが、上司の方々は常に忙しそうだからこそ、「上司にも負けたくない」という思いは持っていて、新卒の中では成果を出せてもフラットに先輩と自分を並べた時に自分ができてない部分が浮き彫りになったこともあり、それを受け入れざるを得ない、だから上司にも負けないように・妥協しないようにと思ったことが継続にもつながったと思います。
ーー順風満帆なキャリアに見えますが、今までのキャリアで苦労したことはありますか?
全部といえば全部ですね。笑
強いて言うなら、チームをリードする事です。1年目途中からチームを持つようになったのですが自分の成果だけでなくメンバーの成果も一緒に追うとなると、教えるときには自分の考えや手法などを体系化したり、言語化していく必要がありますが自分は何かを表現することが得意ではなかったので苦労しました。
また個人的な面でいくと、組織の変化スピードが速い為そこへの順応も大変な点です。
今日はこのやり方だが、明日は変える。など非常にベンチャーっぽいのですが300人を超えたCONSCIENCE でもまだまだ事業フェーズはスタートアップに近いため、環境変化に順応していきながらパフォーマンスを出す。そこには気持ちの切り替えも必要でした。毎日同じことをしっかりやる部分と変化に適応していく部分の両立、その中で大事にしたのは「0.1ミリでも日々成長、積み上げる」ことをとにかく意識してました。
ーー全社総会のスピーチで「行動量」という話をされていましたね。なにか大事にしてる考え方はありますか?
先ほども言ったのですが「めっちゃ努力してる」感覚というのはなくて、自分は継続が苦手なので先のことをしっかり考えて計画的にするという逆算的な思考よりもスタンプラリーみたいな感覚でその日のことを即修正するスピード感を重視してました。
どちらが正解とかはないと思うのですが自分は筋トレをしていたので、一日一日を全力で取り組み追い込む。だから筋肉も大きくなるという感覚が大学生のときにもありましたので、実践できた部分はあるかと思います。これが当たり前になってからは「やらないと勿体無い」=筋肉がなくなってしまうみたいな感じで、自分の数字が他の人にとられてるかも!という感覚を持って仕事により熱が込められるようになりました。
「モチベーション」はない
ーー行動量を上げる行動として、具体的にはどんなことに取り組みましたか?
行動をするためにモチベーションを上げるとかも聞いた事があるのですが、自分は振り返ったらモチベーションという概念がそもそもなかったです。
小さな努力や取り組みが習慣になったあとはそれが当たり前になり、逆に「やらないことが違和感」になるまで継続したつもりなので答えとしてはやり続けることだと思います。またそのなかで継続のためには小さな努力が必要で、日々の仕事、生活のなかで意思決定ってあると思うのですが、自分はそのたびに「少し頑張る方を選ぶ」ことをしていました。こうなりたいから少し頑張る。というよりは、自分のなかで「少し頑張ることそのもの」を約束事としていたので、それを実践し続けたイメージです。
ーーありがとうございます。ちなみに吉村さんにとっての仕事とはどんなものですか?
自分を救うものの一つだと思ってやってる部分もあると思います。
そもそも仕事とは社会やクライアントへの価値提供であることは大前提で、営業であれば相手に良い影響を与えることが責任です。実際に自分はお客様に求められる瞬間がとても好きですし、求められてる自分になれてることに安心する側面もあります。綺麗に言えばお客様の為、ただ少し生々しく表現すると「自分が相手のためにしたという感覚になりたい」からでもあると思っています。
もう少し広く見ると、会社に出社したこと自体がある種の自己承認ですし、自己承認できている方がお客様のために良い対応ができると思います。
まだまだ自分を鍛錬させる必要がある
ーー自分軸に見えてそれがお客様のためにつながるということですね。今後の展望、目標を教えてください。
正直まだ見えてないです。総会でも新村さんからおっしゃっていただいたのですがまだまだ稼ぎたいと思っています!またやりたいこととしてはもともと入社した理由が「自分の能力値を上げたい・市場価値を上げたい」だったので自分をさらに高めていき鍛錬したいと思っています。
具体的には二つあって一つが「営業力の幅を広げたい」と考えています。社内の制度であるジョブローテーション制度で他の業界に挑戦してみるのも一つですし、今の事業部でも自分のスタイルをさらに精鋭化する事ができると思っています。そもそもの仕組みから見直してさらに成果が出せる組織創りにも寄与していけたらと考えています。
もう一つは「後輩の育成」です。昨年初めて後輩を見てみて、すごく愛着が湧いた感覚がありました。これはこれまで本気でやってこなかった自分が本気になって成果を追求しかつ後輩に対しても本気だったからかなと思ってます。これまで感じなかった感情が湧いたので、より人材育成に従事していくためにも一つ目の“営業力”の追求が近々の課題ですね。
火事場の馬鹿力は出ない
ーーー新人賞を目指してる後輩もいると思うのでアドバイスを
アニメでも見た言葉なのですが、「火事場の馬鹿力は出ない」と念頭に置いて日々努力してほしいと思います。「成果は3ヶ月後に出る」と、よく経営層も言いますがその通りで、すぐに結果は出ない。我慢が必要。だから一日一日頑張る必要があるし、すぐに数字に繋がらなくとも絶対にゼロにはならないです。
自分がやった分しか結果は出ないので、一気に頑張って止まるのではなく、ちょっとずつ・一日一歩でも前進していくと一年後、数年後の結果になるんじゃないかなと思います。
自分も新人賞はその結果としてつながったものなので、とても光栄な賞ではあるが「そのために」ではなくて、自分やクライアントのためにやりたい。先輩や周りに勝ちたい。昨日よりいい数字を取りたい、自分との約束を守るでもなんでもいいので小さな努力を積み重ねてみてほしいです。
自分はこの考えを主軸にやってきたからこそ毎日できましたし、それは同時に1%のキラキラしたものを掴むために99%を捨てる感覚は必要かもしれないです。もし頑張り切れないなと思うことがあるのであれば、それは何かいろんなものを得ようとしてしまっている可能性があって、何か得たいものがあるのであればそれ以外を捨てるくらいの覚悟はあってもいいのではないかと思います。
来年の新人賞、楽しみにしています!